漂流ブログ

ヒイロさんに書き込んでいただいたコメントを読んで思わず膝を叩いてしまったのですが、
「闇市」におけるベンチに座っている女子学生を前方に倒して
頭（額）と膝の三点倒立状態にする、というのはわたしも非常にお気に入りの
シーンで、
過去何度と無く絵で表現しようと試みてきました。
反古になった紙は１０枚では利かないと思います。

しかし、そんな努力もむなしく、失敗を続けています。

いくつか理由はありまして、やはり一番大きな理由は、額を地面に
つける格好になると顔が見えないというもの。脳内のイメージだと
顔が見えなくてもなんとかなるのですが、絵にするとどうしても
満足できなくなってしまいます。

「スカートの中さえ見えていれば満足か？」という命題については、
先日描いてみた絵で、実に間抜けなシーンになることが判明した
ため、この自己肯定もつかえなくなりました。
そもそも、三点倒立させてもスカートの中はそのままでは見えません。
めくってやらないとダメなわけです。

そこで一つやっかいな問題が発生します。
椅子に接触していたお尻は平らに変形しているはず、という問題です。
盗撮モノのＡＶに、透明椅子モノというのがありますが、それに近い
光景になるはずです。
むっちりと押しつぶされた肉感は、それはそれで
興味をそそられるものなのかもしれませんが、時間停止の本義からは
外れてしまいます。
平らになった尻を描くのは大変な割に報われない作業と言わざるを
得ません。

さらに問題は、手のやり場に困るというもの。椅子に座っている
時に、両手はなにをしているか？　いざとなるとなかなか思い浮かばない
ものです。
逆に、手を前にあげている状態だと三点倒立の邪魔になるため、
膝の上に手を乗せているようなポーズに限定されてしまいます。
当然、ひっくり返すと身体の影に腕が隠れてしまいます。

そうなってくると、ただでさえ普段お目にかかれないポーズのために
妙な感覚なところにもってきて、腕が見えないために

／＼／　
○／＼／

な感じの微妙な絵が転がることになってしまいます。

とまあいろいろと理屈はこねているわけですが、せめて妥協案ぐらいは
なんとかならんものかな、というわけで一枚。




ラクス・クラインの横倒しということで描いてみました。

う、やっぱりデッサン狂ってるよなあ。お尻のあたりの角度とか。
あと、首長過ぎ病発病五秒前という感じ。

ちなみに絵の上のほうにわだかまってる線の塊は椅子を表現しています、一応。

今回、ちょっと身体がゆがんでしまったので、「ころん」という感じで
転がった表現には至っていません。しかし、この表現については
いつか理想の形を見つけられるよう、今後も追求していくつもりです。